「関ジャニ∞」渋谷すばる脱退で考える、アイドルの“セカンドキャリア”

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子供は大人になれるけど、大人は子供に返れない。

 

ジャニーズの舞台で、度々繰り返されてきた言葉です。

 

二度と戻れないからこそ子供時代は尊く夢にあふれていて、夢あふれる子供時代こそ“アイドルの時間”──とするならば、大人になってしまったアイドルはどうしたらいいのでしょう?

 

 

■前向きな空気に満ちていた脱退会見

 

渋谷すばるさんの関ジャニ∞脱退が話題になっています。メンバーたちも同席した会見は前例のないもので、前向きな空気に満ちていました。渋谷さんは今年12月まで事務所に在籍し、以後は海外で学ぶとのことですが、詳細は明らかにされていません。

 

昨年、“新しい地図”として再始動した稲垣吾郎さん、草彅剛さん、香取慎吾さんによる“初”の映画「クソ野郎と美しき世界」は上映期間半ばにして目標だった観客動員数15万人を突破、4月17日現在で23万2348人を劇場に呼び込むという快挙をなしとげています。

 

また、KAT-TUNから独立した赤西仁さんは現在ユニバーサルミュージックと業務提携し、活動の幅を海外にも広げています。彼のファン層はファッショナブルな若者たち、カップル、そしてジャニーズ時代から応援を続けるマダムたちと多岐にわたり、その厚みは年々増すばかり。

 

こうした“先輩”たちの活躍が、渋谷さんらに「アイドルのセカンドキャリア」を考えさせるきっかけになったことは想像に難くありません。

 

これまで、「若い少年アイドル」から退いた人たちは、俳優やダンサーに転向したり、あるいはコレオグラファーとして後輩の指導に当たったりしてきました。これは、現役を引退したアスリートが指導者やスポーツキャスターに就くルートに似ています。

 

しかし、そうではなくて「自分がイニシアチブをとって道を拓きたい」と願う彼らを押さえつけるすべは、もはやないように思います。歌なり芝居なり、自らの技術に自信があれば、なおのこと。昔にくらべたら格段に増えた「いつまでも会社にしばられない」「起業しよう!」といった世間のムードも、やや影響しているかもしれません。

 

 

■何よりも大切な「未亡人ケア」

 

となれば、セカンドキャリアに進む前に、アイドルのみなさんにぜひ心しておいてほしいことがあります。

 

それは、丁重な「未亡人ケア」。

 

“未亡人”とは、ずっと応援を続けてきたのに、大切な人にふっと去られてしまうファンのことです。事実、好きなタレントの引退や退所が決まると、心が揺れて日常生活もままならなくなる例は、とても多い。心配してくれる友達に会うのも辛くなったり、生きがいをなくして「これからどうしよう?」と思い詰める人もいます。

 

こういう人たちのケアを、まっ先に考えなくてはなりません。彼女らはまた、金銭的に活動を支えてくれる大切な顧客でもあります。

 

たとえば、美容師さんが大手サロンから独立して自分の店をもつ、といった例になぞらえるとわかりやすいでしょうか。彼らはきっと自分の夢を語り、変わらぬもてなしと技術を約束して、新天地に顧客を誘っていくのだろうと思います。もし独立されるのなら、速やかなファンクラブ設立、スケジュール発表など、“未亡人たち”が迷子にならぬよう、スムーズに導いてほしいものです。

 

渋谷さんは会見で「目標とする先輩がいたら、やめていない」という発言をされました。これは、何も事務所の先輩たちをディスったわけでなく、「自分が目指す立ち位置におられる方はいない」ということで、尊敬する先輩ならたくさんおられましょう。そしてきっと、後輩たちが「ゆくゆくは、ああなりたい」と思うセカンドキャリアの一例を、彼が拓いていくのではないかと思います。

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ジャニヲタ・エバンジェリスト

みきーる

ジャニヲタ・エバンジェリスト、女子マインド学研究家。出版社勤務を経て、ライター&編集者として2000年に独立。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。ふだんはファッシ...

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