がんばらずにうまくいく!? 超めんどくさがりの京大卒の元ニートが編み出した勉強法

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(pha/大和書房)

『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)や『ニッポンのジレンマ』(Eテレ)に出演して話題となったphaさんの著書『人生にゆとりを生み出す 知の整理術』(pha/大和書房)。

 


一生懸命、必死でがんばってやっているやつよりも、なんとなく楽しみながらやっているやつのほうが強い
 

本書では「京大現役合格」「人気ブログ運営」「シェアハウス運営」をやってのけたphaさんが、効率的な学び方を大公開している。超面倒くさがりとしても知られるphaさんがどうしてこういう本を書いたか。それは、phaさんのような生活で生きられる人を増やしたいと思ったからだったという。phaさんはブログや本で「人間は働くためだけに生きているわけじゃない」とか「会社を辞めても生きていく道はいろいろある」とか「しんどい場所からは逃げていい」とかいうことをずっと言ってきた人だ。そして、「それはphaさんのように能力のある人だからできることで、自分には無理だ」と言われてきたらしい。たしかに、phaさんが能力のある人であることは間違いない。しかし、それと同時に人より根性もないし体力もない、なにかをがんばれない人間だと自分で断言している。そんな人だからしんどいことを避けてうまくやる、勉強を楽しむ方法を編み出すことができたのだ。

 

本書に出てくる「勉強」とは、知識を整理して自分の中に取り入れる行為。つまりは、なんとなく普段から知識や情報に触れる習慣を持っているかどうか、困ったときに自分でちょっと調べてみるという行動パターンを持っているかどうか、わからないときはどこでどういうふうに質問すれば答えが見つかるかを知っているかどうか。そうした「勉強への抵抗のなさ」で、人生は結構変わる、とphaさんは言う。

 


その1「習慣の力」でやる

その2「ゲーム感覚」でやる

その3「楽しいことだけ」やる
 

勉強を抵抗なくやるためには大事な3つの軸がある。それは「習慣の力で」「ゲーム感覚で」「楽しいことだけ」やることだ。まず「習慣の力」について、できる人ほど力を入れずにいろんなことが回っていく習慣や環境が形作られているとphaさんは言う。人の行動や習慣は周りの人間や環境によって左右されやすい。だから、周囲に勉強している人が多ければ自然と自分も勉強しなきゃという意識になるし、逆になにもしない人が集まっているとしないことが当たり前になる。人は自分の意思で環境を変えていける生き物。自分が変わりたい方向に身を置けば自然とそうなっていくはずなのだ。

 

つぎに「ゲーム感覚」については、「これがゲームだ」と思えば、だいたいのことはなんでも楽しめるという。ゲームを楽しむには「余裕」が大事で、そのためには一歩引いて状況を冷静に見るメタ視点が大事。そして、勉強をゲームとして楽しむために欠かせないのが「達成感」だ。「ある程度進んだら自分にご褒美をあげる」「やるべきことが終わったら、それをかいたメモをグシャグシャに破り捨てる」など、自分で達成感や爽快感が得られる仕組みをつくってやるとゲーム感が一層高まるだろう。

 

そして「楽しいことだけ」については、自分が本当に楽しいと思うことを学ぶようにすれば無理なく勉強できるという考え方だ。しかし、これは理想論で現実ではそうもいかない。だから、大事なのはそうした理想的な状態の感覚を覚えて、その状態を目指しつつも、理想どおりにいかないときもなんとか凌いでいくという技術だとphaさんは言う。そこで、とりあえず「本を読むこと」や「なにかを調べること」に慣れて、それを楽しいと思える感覚を身につけようと提案している。

 

もっと自由にラクに生きられる人を増やしたいという思いから公開された、彼のがんばらずになんとなくうまくいく勉強法。勉強は苦しいと思いがちだが、本書を読めばそう思いこんでいたにすぎないんだと気づかされる。勉強は楽しい、それがきっとわかるはずだ。

 

文=なつめ

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