「金持ちネタ」の扱いは難しい!? セレブ若手芸人たちの今後は…?

エンタメ

 

昨今、お笑い界のトレンドの一つに「セレブ芸人」ってえのがあるという。

 

その芸風の多くは「働く必要すらない金持ちの芸人が、そのセレブぶりを語る」パターンで、親が北海道で建設会社を経営しており、東京に出る娘のため世田谷区に3000万円のマンションをプレゼントされた筋金入りのお嬢さまである『どんぐりパワーズ』のミナコや、年収3500万円の不動産会社社長の男性と元モデルの女性との異色コンビである、芸歴1年の『私と社長。』などが、只今売り出し中の“筆頭格”……なのだそう。

 

ところが、日刊ゲンダイDIGTALによると、……らしい。同記事は、

 

ぜいたくな生活が保証された環境で芸人を目指す人が増えたのは、それだけ芸人の存在とお笑いの仕事の社会的価値が上がった証拠。だが、ハングリー精神ゼロの若手の扱いに、中堅・ベテランの心境は複雑。お笑い界にも到来した格差社会を素直に認めたくない芸人が多いのも仕方がないだろう。

 

……なんて、よくよく読めば意味不明な〆でまとめられていたが、いわゆる「じつはお坊ちゃんorお嬢さま」な新人は、どんな会社、どんな業界にもかならず年に何人かは紛れ込んでくるもので、そういう彼ら彼女らは、たしかに経済的な面では「働く必要がない」のかもしれないけど、人生経験・世間体・暇潰し……ほか、各人がさまざまな「働かねばならない理由」を抱え込んでおり、「あえて働くため」社会に出ても、それなりに年輩や上司、同僚とも良好な関係を築いている。なのになぜ、お笑い界だけが「セレブな若手」を、記事にされてしまうほど露骨にスポイルしようとしてしまうのか?

 

修業時代には不可欠必須の“貧困”を味わうことなくブレイクした芸人はほぼ皆無──といった独特の世界ゆえ、生まれついての金持ちが趣味やファッションでお笑いをやるのは許せない……といった一種の職人気質がスポイルの動機となっているのは、間違いなくあるだろう。だが、それよりも

 

「お笑い芸人である以上、よほどのお笑いの才能がないかぎり、自分がセレブであることをネタにするしかない」

 

……といった“やむを得ない事情”のほうが要因としては大きいのではなかろうか? つまり、「実家はなにしてんの?」的な質問をされたときに、「まあ、細々と商売しています…」みたいな謙遜・誤魔化しができないわけだ。

 

さらに、この手の謙遜や誤魔化しができないのは“対視聴者”でも同様で、いくら「セレブ芸人」なるスタンスが物珍しいとしても、それを素直に「面白い」と受け入れてもらうのは、今でもなかなかにむずかしい……気がしなくもない。「生まれついての金持ち」に嫉妬の念を抱くのは、なにも同業者の芸人だけではないのだから。

 

「やな感じ」と紙一重のバックボーンで笑いを取ることが相当なセンスを要する……のは言うまでもなく、これら若手セレブ芸人たちが今後、どのような異端の活躍を見せてくれるのか、私のような無責任な立場からすれば、ちょっとだけ興味深かったりもする。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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