クルマか鉄道か? ゴールデンウィークの移動をどうするか問題

ライフスタイル

 

まもなく始まるゴールデンウィークは、お盆休みや年末年始とは違うのではないかと最近考えるようになった。あとの2つは帰省がメインになる人が多いのに対し、ゴールデンウィークはもっぱら観光というパターンが多数派だからだ。

 

以前のコラムで書いたように、筆者は東京生まれで現在も東京暮らしなので帰省をしたことがないのだが、家人などの状況を見ていると、目的が観光なら「この場所は混むから止めよう」など、移動の自由度が増すのではないかという気がする。つまり目的地が決まっている帰省は、使う乗り物も絞られるのに対し、ゴールデンウィークはその可能性が小さい。ならば自由を駆使していただきたいというのが筆者のメッセージだ。

 

ゴールデンウィークになると、観光地へ出掛けるのにクルマで行くか、鉄道を使うか、悩む人は多いと思うけれど、自分の昨年の場合を例に取れば、悩まなかった。両方使ったからだ。

 

 

■愛車ではなく、あえてカーシェアリングを使う

 

片道100〜150km程度の遠出であれば、自動車の試乗の仕事で平日何度も経験しているので、贅沢を言うようで申し訳ないが、渋滞している道路を使おうという気にはなかなかなれない。新たに完成した道路、たとえば3月に開通した新名神高速道路の大阪近郊をパスする区間は狙い目と考える人がいるかもしれないけれど、いろいろな情報伝達手段が発達した現在にあっては、高速道路なら1週間もすれば多くの人に知れ渡るので、ガラガラなんていうことはあり得ないと思う。

 

でも一方で、クルマにはドアtoドアの魅力もある。乗り換えなしで望みの場所まで行けるのは捨てがたい。なので昨年は観光地の近くまで鉄道を利用し、そこからカーシェアリングを使った。カーシェアはレンタカーより短時間利用が可能で、返却時にガソリン満タンにする必要もない。もちろん任意保険には入っている。筆者が会員になっているタイムズカープラスは、アプリで直前の予約や取り消しが可能で、使用中はナビ画面で延長の申し込みができるなど、臨機応変に乗り物を使おうという人にぴったり。

 

クルマ好きならば借り物ではなく愛車でドライブしたいという人もいるだろう。自分もその気持ちは持っているけれど、クルマ好きが所有する車種はマニュアルトランスミッション車をはじめ、空いた道をペースを上げて駆け抜けるのが楽しいタイプであり、渋滞を楽しむようには作られていない。愛車でのドライブは普通の土日や祝日が絡んだ3連休あたりで楽しんだほうが、人にもクルマにも優しいのではないかと思う。

 

 

■「臨時列車」を狙うという作戦も

 

もちろんゴールデンウィークは鉄道も混む。だから早めの予約をしないと望みの時間に移動できないこともあるけれど、こちらには狙い目がある。臨時列車だ。ちょうどこの原稿を書きながら乗っている新幹線も臨時列車だった。遅めの時間の指定券を予約していて、仕事が早めに片付いたので繰り上げたらそうなった。平日21時台に東京到着と言えば混む時間帯なのに、空席がけっこうあった。

 

事前に予約する人、定期的に利用する人は臨時列車の存在を知らない、あるいは調べない場合も多い。旅行業者でもそういうパターンはあるだろう。高速道路の交通量は時期や時間帯によってクルマの台数が増減する。鉄道は定時性が重要なので、渋滞するほど増やすことはしないけれど、可能な範囲で臨機応変に対応しているのである。

 

一方のカーシェアは、最近利用者が増えたこともあって、望みの場所と時間では予約できないこともある。その場合は、たとえばターミナルの近くを外して検索すると空いている場合もある。観光地によっては駐車場待ちで時間が掛かる場合もある。その場合は送迎バスを使う手もある。去年のゴールデンウィークはこちらのお世話にもなった。駐車場渋滞とは無縁だし、入口近くまでアクセスしてくれることも多い。乗り継ぎや乗り換えを面倒に思う人は多い。でも逆にうまく組み合わせることで快適になることもある。気になる方は試してみていただきたい。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

モビリティジャーナリスト

森口将之

モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材し、雑誌・インターネット・講演などで発表するとともに、モビリティ問題解決のリサーチやコンサルティングも担...

森口将之のプロフィール&記事一覧
ページトップ