吉田鋼太郎の乙女モードが止まらない!ドラマ『おっさんずラブ』にオチる人続出

エンタメ

出典:「」公式サイトより

 

今期、話題のドラマは数あれど、ここまでSNSが盛り上がり、男女ともに画面にくぎ付けになっている作品は他にない気がする……そう、テレビ朝日系列でO.A.中の深夜ドラマ『おっさんずラブ』である。

 

舞台は東京都内の不動産会社。結婚願望はあるが彼女はいない春田(田中圭)の自宅に同僚の牧(林遣都)が転がり込み、ふたりは共同生活を始める。そんなふたりの上司である黒澤(吉田鋼太郎)は「はるたん」こと春田に片思い中。じつは牧も春田に惹かれており、さらに同僚・武川(眞島秀和)は牧の元カレ。そんな複雑(?)過ぎる人間関係に春田の幼なじみ・ちず(内田理央)や黒澤の妻・蝶子(大塚寧々)も絡んで事態はしっちゃかめっちゃかに。

 

ここまで読んで「え、BLもの?興味ないなー」とページを閉じようとしたあなた、ちょっと待ったあ!このドラマ、その視点のみで見てしまうのはもったいなさ過ぎるクオリティなのだ。

 

まず特筆したいのが冒頭に書いた黒澤部長こと吉田鋼太郎のきゅんきゅん乙女モード。これまでの強面(こわもて)ぶりが嘘のように“恋するおっさん”をキュートに演じる姿に胸騒ぎが止まらない。

 

「ランチミーティングするお」「待ってるお」と春田にLINEを送り、屋上にやってきた彼の前に並べるのは名前入りの豪華手作り弁当。20年以上連れ添った妻に春田の存在がばれ、ファミレスで三者があいまみえる場面ではしっかり「はるたん」の隣に陣取って、彼の腕をがっつり掴み上目づかいで妻を見つめる。そのさまはまるで初恋に揺れるジュリエット……本当は60がらみのおっさんなのに。

 

東京タワーをバックに告白をするも見事玉砕し「わーわー聞こえなーい!」と耳をふさぎ目に涙を溜めながら「ダメなのは俺が上司だから?それとも男だから?ねえ?」と春田の前に崩れ落ちるシーンでは笑いながらもあまりの切なさに泣いてしまった。さすが、日本を代表するシェイクスピア俳優である。

 

そして「僕は部長と純粋な上司と部下の関係に戻りたいんですっ!」とこちらも涙を溜めた春田に言われた3秒後には体勢を立て直し「三鷹第二地区の再開発が来月から始まる、忙しくなるぞ!」と声のトーンも表情も完全に仕事モードに戻してひとり去る部長……いやあ、凄いものを見せてもらいました、素晴らしい!

 

素晴らしいと言えばこのドラマ、数々の仕掛けとともにじつに繊細に作られている。

 

一歩間違えれば、セクハラやパワハラとも取られかねない関係性を、田中圭演じる春田の純粋な混乱っぷりとゴールデンレトリバーのような素直さ、そして吉田の上手すぎる芝居でそちら側に落ちないよう成立させているのは見事だし、部長=「黒澤武蔵」名義のインスタグラムで春田の隠し撮りショットを公開する趣向も面白い。てか部長、告白を断られた直後も撮ってたのね、はるたんの後ろ姿。

 

また、チーム女子視聴者の共感を一気に背負う牧くんもいい!振り向いてもらえない春田に負担をかけないよう自分からちょっと距離を取り、料理や仕事で彼を支える。「作り過ぎちゃったから」とぶっきらぼうに置くお弁当……違うよね?ちゃんと昨晩2人分の材料買ってきたんだよね、なんなら桜でんぶでご飯にハートを描きたいくらいだよね?そんな牧に「俺ならお前を泣かせたりしない!」とぐいぐい押してくる大人の元カレ……え、なにこれ、ちょっと前の月9ですか?武川さんは『あすなろ白書』で石田ひかりを抱きしめる取手くん(木村拓哉)なの?

 

……と、おっさんを含む4人の男性が繰り広げる恋愛ドラマにすっかりハマり、最高のヒロイン=吉田鋼太郎と健気なかたき役(?)=林遣都にがっつり心を寄せる週末なのである。

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小姑系エンタメライター

上村由紀子

エンタメ系ライター(おもにドラマ・演劇)&ラジオDJ。TBS『マツコの知らない世界』「劇場」案内人、『アカデミーナイトG』出演、TBSラジオ『サキドリ!感激シアター』舞台コメンテーター。「ジャニーズから小劇場...

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