“シェア依存症”の人たちがバイラルメディアに踊らされないために

テクノロジー

野本 纏花

“シェア依存症”の人たちがバイラルメディアに踊らされないために

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアで拡散することを狙って作られている「バイラルメディア」。良い意味か悪い意味かは別として、とにかく“スゴイ”動画や画像が集められている。

 

ウソか本当かわからないネタをシェアしている友人を見て心配になったり、意識高い系の人たちがドヤッと投稿したものに「シェアさせていただきます」なんてコメントがついているのを見て、思わず苦笑した経験のある人も多いのではないか。

 

乱立するバイラルメディアの主な特徴として、以下の2つを挙げてみた。

 

 

1.コンテンツに付随するテキストが極端に短く、タイトル付けに全力が注がれている
例:「」…「【キュン死します】どんな人でも母性が出てきてしまう! 究極の「赤ちゃん動画」18選」「小型ラジコンヘリで、花火の中を撮影した。→ 見たことない美しさだった!!」

 

2.ネタはYouTubeや海外メディアなどから、ほぼそのまま転用している
例:「」…YouTubeの動画の途中画面のキャプチャをいくつか貼り、最後に動画そのものを貼り、引用元のリンクを貼る。

 

実際、昨今のWebサイトはどれも程度の差はあれ、ソーシャルメディアで拡散されることを意識して作られていることは間違いない。スマートフォンの普及によって、Webサイトとソーシャルメディアをシームレスに利用できるようになったためでもあるし、PVによって媒体価値が決まることの多いWebサイトでは、拡散されて多くのアクセスが集まるに越したことは無いからだ。そのため、バイラルメディアとキュレーションメディアとの明確な線引きは難しいし、バイラルメディアもキュレーションメディアの一種であると言えなくもない。

 

しかし、ひとつ気になるのが、バイラルメディアの中には運営元が定かでない、怪しいサイトも紛れているということだ。

 

 

もちろんFacebookでコンテンツをシェアすること自体が悪いわけではない。けれどもシェアしたコンテンツを通して、悪意を持ったスパマーの片棒を担いでいる可能性がゼロではないということを、はたしてどれだけの人が理解しているのだろうか。

 

Facebookで拡散されたコンテンツの場合、「いいね!」した後に編集されて、自分の意志とはまったく異なるコンテンツが、友達のニュースフィードに流れてしまうかもしれない。それだけでなく、最悪の場合、それを見た友達がリンクをクリックして、スパムに感染してしまう危険だってあり得るのだ。

 

バズメディアで見つけた“心がざわつく”コンテンツを、さも自分の手柄かのようにシェアすれば、手軽に「いいね!」を集めて、承認欲求を満たすことができる。一方、シェアされた側も『◯◯さんが「いいね!」と言っています。』という友達のレコメンド情報付きでタイムラインに流れてくるため、自分の知っている友達が「いいね!」と言っているというだけで、その信憑性の高さまでもが担保されているような錯覚に陥りがちだ。

 

デマや釣りに引っかかっても自分が恥をかくだけで済めばいいが、軽卒な行動によっていつのまにか知り合いに迷惑をかけるのは大問題である。拡散する方もされる方も、ソーシャルメディア・リテラシーを高めながら、自分のアクションが及ぼす影響について、改めて自覚を持つべきだろう。

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野本 纏花

All About「インターネットサービス」ガイド。IT企業にてマーケティング業務に従事しながら、2010年8月よりライター業を開始。2011年1月にMarketing & Writing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。 マーケター...

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