「コミュ障」は技術でカバー可能。ズルい交際術でうまくいく、仕事も恋も友達も

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『「人たらし」のズルい交際術』(内藤誼人/大和書房)

ビジネスで成功する人、異性からモテる人、友人に恵まれている人…。彼ら、彼女らのほとんどは、相手を惹きつける不思議な力を持っているように思える。中には、その人がたまたま先天的に持っている性格の癖や特徴が良い方向に転んでいる場合もあるようだ。では、生育期からコミュニケーションが苦手で、人見知りで、根暗な(少なくとも自分ではそう思っている)人は、他人を惹きつけることが一生不可能なのだろうか?


その答えはNOだ。新しいパソコンのソフトを初めて使うとき、ほとんどの人はマニュアルを読みながらぎこちなく操作をするだろう。でも、しばらく使うと操作に慣れて、マニュアルを読まずともスラスラと使いこなせるようになるはずだ。人付き合いもそれとまったく同じで、少しずつ練習していけば、誰でもソツのない交際ができるようになる。つまり、マニュアルをなぞりながら人付き合いを繰り返すことが最も手っ取り早い人付き合いの習熟法だといえるのではないだろうか?


そこで、私が強く薦めたい1冊の「人付き合い本」を本稿ではご紹介したい。(内藤誼人/大和書房)。タイトルこそ“ズルい”と謳っているが、その内容は決して悪意で人を騙すことが目的ではなく、いかに自分に有利な人間関係をうまく築いていくかという部分に焦点が当てられている本だ。

 


■「明るい人」の身振りを30分だけコピー


交際上手になりたいのならば、「交際上手のフリ」をすればいい、と著者は説く。自分の周りやテレビの中などを探せば、どんな人にも気後れすることなく、明るく気さくに話しかけることができる人間がいるはずだ。そのような人間を頭の中でイメージし、そのような人物になりきる。すなわち、俳優・女優のように演じるという手法だ。


自分なりに“モデル”となる人物を定め、徹底的にその人になりきる(演じる)この手法。著者自身、人に会う時は松岡修造さんを演じているのだという。「ずっと明るい性格のままでいなさい」というのは苦痛かもしれないが、人に会っている30分から1時間くらいの間だけ明るい人間を演じるだけならば、たしかにハードルも低い。


東京ディズニーランドのキャスト(スタッフ)の方々も、我々お客さんには“底抜けの明るい笑顔”で接してくれる。これは彼らにとって「オンステージ」の状態で、仕事外の「オフステージ」では普段の自分に戻っているはずだ。それで良いのだ。そのおかげでお客さんは、明るくて楽しくて素敵な思い出を作ることができる。

 


交際上手にならなくてもいいが、せめて交際上手のフリはしよう。
「ウソから出たまこと」という諺もあるが、ウソの自分を演じているうちに、本当に交際上手になれることも可能性としてないわけではないのだから。(42ページ)


本書には上にご紹介したものの他にも「『二択』で答えをサラッと誘導する」「スキを見せる『ドジ演出』を入れる」「『話し足りない』ところで会話を切り上げる」「『これまでの実績』は、口が裂けても言わない」「見た目にお金をかけない人は、9割損している」など、多数の“ハッとさせられる”交際術がまとめ上げられている。その全ての手法が、心理学などの実験データを織り交ぜながら具体的にわかりやすく解説されている点も私たちにとってとても有用だろう。


本書が教えてくれる交際術は、タイトルごとに索引としても使える構成になっているため、忙しい人でも自分の苦手分野や、これから会う相手やシチュエーションに合わせて必要な部分だけ予習するといった使い方もできそうだ。自分は人と会うのが苦手だと思っていた人にとって、必携の1冊だろう。


文=K(稲)

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