視聴率低迷時代に大健闘! いま「クイズ番組」が面白い

エンタメ

広川峯啓

出典:テレビ朝日「Qさま!!」公式サイトより

■常に進化し続けるクイズ番組というジャンル

 

皆さん、テレビ見てますか? わたしは見てます。「最近のテレビはつまらない」と言ってる人は、昔と比べ物にならないほど増殖した番組群から、面白いもの(自分に合ったもの)が見つからないだけでは?

 

クイズ番組ひとつとってもバリエーション豊富で、タイトルにクイズとあるだけで、そこは二の次というか、面白映像の付け足しみたいな扱いだったり。「ぴったんこカンカン」が実はクイズ番組だって事も、つい忘れがちです。

 

その一方で、知識を競う正統派の番組も、着実に進化を積み重ねることで、並みいるバラエティ番組の中でも健闘を見せています。「最近クイズ番組見てないな」という方にこそ、最近のクイズ事情を知ってもらいたいですね。

 

もちろん「パネルクイズ アタック25」のように、数十年にわたって原型を保ち続ける姿勢も素晴らしいです。疑問に思うのは、新番組なのにもかかわらず昔どこかでやってた番組のフォーマットをそのまま使ってるようなのですね。まあこれは、クイズに限りませんが。

 

■素人参加からトークバラエティへ

 

まずは、クイズ番組の歴史を駆け足でおさらいしておきます。テレビ創成期から放送されていたクイズ番組で特徴的だったのが「視聴者参加」というスタイルでした。高額賞金やハワイ旅行などの賞品獲得を夢見て、お茶の間でも賑やかに早押し競争が繰り広げられていました。

 

やがて、解答者席にタレントが座り、司会者と軽快なやり取りを交わす番組が人気を集め始めました。この頃から通常30分だった放送時間が、60分に拡大され、出演タレントも「高学歴のクイズ王」や「おばかアイドル」などキャラ付けされていきました。

 

 

■真剣勝負が生み出す数々のドラマ

 

こうした流れを経てクイズ番組の現状は、よりガチンコに近づいてきたようです。爆笑の珍解答はめっきりと影を潜め、おばかブームを支えてきたタレントたちも、今では懸命に正解を出そうと頑張っています。

 

それにつれて目立ってきたのが解答者同士のやり取り。司会者と解答者が会話を弾ませるシーンは前から見掛けたものの、成績トップを争う2人がトークバトルで火花を散らすようになったのは、ごく最近のことでしょう。

 

象徴的な出来事が今年7月の「Qさま!!」で発生しました。クイズ王として長く番組に君臨していたロザンの宇治原史規が、最近トップの座をおびやかしてくるメイプル超合金のカズレーザーに対して「年間成績で負けたら番組を引退する!」と宣言しました。こうなると今年いっぱい、2人の戦いの行方から目が離せません。他のクイズ番組もこうした趣向を取り入れてくるんじゃないでしょうか。

 

 

■日本人は団体競技好き?

 

解答者のやり取りは、何もライバル関係ばかりとは限りません。「ネプリーグ」などのチーム戦の場合、仲間同士で励ましあったり、ミスをした場合はディスったりと、毎回クイズ以上に盛り上がりを見せています。また、敵チームに対して野次を飛ばすなどのメンタル攻撃も、番組名物の一つになってます。

 

もともと“個人競技”として完成されていたクイズ番組を、「ネプリーグ」は“団体競技”にアレンジし、新たな面白さを開発しました。あくまでもバラエティなのでチームで協力し合うばかりでなく、時にはお互いに足を引っ張ったりもする。番組上の演出もありながら、時おり本音も飛び出してくるようです。

 

程度の違いこそありますが、後続のクイズ番組でも団体戦を取り入れたり、解答者間の丁々発止のやり取りをクローズアップし始めました。今後は従来のトークバラエティ以上に本音の飛び交って、クイズ番組はますます面白くなっていくんじゃないでしょうか。大いに期待したいです。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

広川峯啓

テレビとお笑いをこよなく愛するオヤジです。いつの間にか、話題が昭和にシフトしてしまうところは多目に見てください(笑)。

広川峯啓のプロフィール&記事一覧
ページトップ