「いいアイデアが出ない」と嘆く人の決定的な間違い

ビジネス

米光一成

「いいアイデアが出ない」と嘆く人の決定的な間違い

発想力について日々考えている。

 

「いいアイデアが出ないんですよ」と嘆く人がいる。

「アイデアはいくらでも出ますよ」と言う人もいる。

この差は、何か?

ポジティブであるかどうか、というような差ではない。

アイデアを出すことについての根本的な差が、2つのセリフに表れている

 

いくらでもアイデアが出てくる人になる方法は、実は簡単だ。

 

まず「アイデアはいくらでも出ますよ」と言う人に実際にアイデアを出してもらってみよう。

課題は、新しい読書サイトのネーミング。

2分間で!

では、どうぞ。

 

読書さん

ライブラ

ザ・ライブラ

読む本

よむほん

ほんよーむ

よんだーら

よんでーる

よんどーけ

よんどけ

ヨメヨメ

読書の森

ブックエンド

ブックスタート

ブックブック

ぶっくらしょい

ほんとにね

ほんとだね

ほんですよ

おひるですよ

ももやですよ

本ログ

ブックロガー

本、読みます?

本が好きです

ネット文庫

ほんだな

ウェブ本棚

ブックシェルフ

本の虫

 

いくらでも出てきそうですが、このへんにしましょう。

しかし、こんなネーミング、ダメでしょう。

「ほんですよ」

も、かっこ悪すぎるけど、そこから

「おひるですよ」

「ももやですよ」

の流れは、何なんですか、他社名ですよ、ご立腹。

そもそも、全体的に使えない!

 

そう思ったあなたは正しい。

正しいけど、アイデアを出す時の罠にかかっています。

 

 

 「いいアイデアが出ないんですよ」

と嘆く人は、「いいアイデア」を出そうとしているから、出てこないのです。

一方「アイデアなんていくらでも出てくるよ」という人は、

「いいアイデア」を出そうなんて、最初から考えていない。

なんでもいい。

どんなものでもいい。

出してやれ、と考えている。

だから行き詰まらない。

「いいアイデア」を出そうとするから行き詰まるのです。

どんなものでもいいのなら、いくらでも出せます。

前ページで出てきたようなくだらないのだったら、出せそうでしょう?

 

アイデア出しの場では、「ダメなアイデア」を出そうとすればいい。

どんどん出していく。

さきほど2分間でやったときは、ひとりで、ちょうど30個出せました。

1個4秒です。

出てきたものをアレンジしたり、ちょっといじって変えたり、合体させればいいので、しばらくはこのペースで出し続けることができます。

5分あれば50個出せるはずです。

10分あれば100個出せるはずです。

 

3人集まってやれば、もっと出しやすくなるでしょう。

3人集まったときは、順番で出していきます。

Aが出したら、Bが出す、Bが出したらCが出す、Cが出したら、Aが出す。

小さなメモ用紙を各自30枚ずつ持っておきます。

自分の番が来るまでにアイデアを殴り書き。

自分の番になったらそれを読み上げながら、テーブルの中央に出します。

どんどん流れるアイデアの輪になって、バターになって溶けてしまうスピードで出していきます。

人のアイデアの批判をしてる暇はありません。そんなことする前に、次に自分が出すアイデアを考えないといけないのです。

とはいえ、むずかしくはありません。

人が言ったアイデアにのっかって、ちょっと付け足すのでもOKなので詰まることもないでしょう。

いいアイデアじゃなくてだいじょうぶなのですから。

詰まったら、しっぺとか罰ゲームを決めておくといいでしょう。

 

3人チームでやれば、20分あれば200個いけます。

20分以上は、だんだん脳が沸騰してきてハイになって笑いすぎて、さすがに暴走したりするので、まあ20分ぐらいで休憩入れましょう。

 

そうやっていくと、ついつい「いいアイデア」が出てきてしまうのです。

ダメなアイデアを出そうっていってるのに!

 

「アイデアはいくらでも出ます」

いくらでも出るから、そのなかから、どうしてもグッドアイデアが出てきてしまうのです。

 

一度やってみてください。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

米光一成

ゲームデザイナー・立命館映像学部教授・ライター。『ぷよぷよ』『BAROQUE』『トレジャーハンターG』『eMotion e-Mail』等、ゲームの企画監督脚本を多数手がける。「グランドジャンプ」「ケトル」「iPhoneMagazine...

米光一成のプロフィール&記事一覧
ページトップ