既婚なのに超年下男性を好きになってしまった

人間関係

 

■ケアマネへの熱い思い

 

共働きをしながら高校生と中学生の子どもがいるジュンコさん(46歳)の父親が倒れたのは1年前。介護が必要な状態となり、とある施設に入った。母親は頼りにならないので、ケアマネージャーとのやりとりはジュンコさんがおこなっている。

 

「30代前半だと思うんですが、そのケアマネがいい人なんです。いろいろ相談して『力になりますから、がんばっていきましょう』なんて言われて、なんだか頭がぼうっとしました。結婚して18年、夫はそんな優しいことを言ってくれませんからね。それ以降、ケアマネの顔を見たさに施設に行っているようなものなんです」

 

彼に差し入れをしたり、いないときは他の人に彼がどこへ行ったのか尋ねたりもした。彼への思いはどんどん募っていったという。

 

 

■思いを隠すのがつらくなってきて

 

だんだん自分の思いを隠しているのがつらくなっていった。そんなとき、高校生の息子に「おかあさん、最近なんだかヘンだよ」と言われたという。

 

「ふと気づくと、どうしたら彼と近づけるのか考えている自分がいる。息子は、まさか私に好きな人がいるとは思ってないでしょうけど、どこか心ここにあらずと映ったのかもしれません」

 

自分から彼に対してアクションを起こすことはできないとわかっている。わかっていながら、施設に行くときは念入りに化粧を直し、彼を目で探してしまう。会うと自分でもどうにもならないような笑顔がこぼれる。まさに恋する女となっているのだ。

 

「彼をお茶に誘うくらいいいんじゃないか、お世話になっているのだから食事でもいいかなどと考えてしまうんです。だんだん彼への気持ちが隠せなくなっている。ひょっとしたら噂になっているかもしれません。その噂を彼が耳にしたら不快なのか、コトが進展するのか……」

 

彼女の目が潤んだ。心から彼を思っているのだとわかる。もちろん、どんな立場であれ告白する自由はある。だが言われた側がどう思うのか、かえって彼を困らせるのではないか。そこまで考えなければいけないだろう。

 

恋心を止められなくなりそうなとき、どう考えてどう行動するかでその人の人間力が試されるのかもしれない。

 

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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