話のうまい下手はセンスではなかった!? 気の利く話し方ができる人になるコツ

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『1秒で気のきいた一言が出るハリウッド流すごい会話術――世界の一流が学ぶ77のルール』(渡辺龍太/ダイヤモンド社)

ハリウッド映画を見ていると、よくジョークを言っていると感じる。ニュースを見ていても外国の要人はうまいことを言っているのを目にする。どうやら欧米人はジョークやユーモアを日常生活の中で多用しているようだ。ああいう気の利いた返事やツッコミができればなぁ、と思ったことのある人は多いのではないだろうか。実はそうした会話対応力は、センスや能力の問題ではなく、訓練によって鍛えることができるとしたら、どうだろう? 自分の会話力に不安がある人におすすめなのが(渡辺龍太/ダイヤモンド社)である。

 

本書は「台本のない状態に慣れることが、生き方やビジネスにも役立つ」という趣旨のもと、即興で対応できる会話力=インプロを身につけるための考え方と、インプロを身につける77のトレーニング方法を収録している。会話力に関する本は数多くあれど、実際のトレーニング方法についてまで言及している本はそれほど多くない。一人でできるものもあれば、誰かと一緒に練習するものもあり、取り組みやすいものから取り組めばよいだろう。

 

ビジネスパーソンであれば、軽くでいいのでとりあえず場を和ませることができるようなスキルも持っておきたい。声に出るような笑いをとる必要もない。冗談を言っていることが周りに伝わるようなことが言えれば十分である。そのために一人でもできるのは「物を人間であるように表現する」というワザだ。やり方は非常に簡単。なんでもいいのでお題になるものを決めてそれを人間にたとえた場合の表現を考えるだけ。修理中のパソコンに対して「有休休暇中」、コピー機の紙詰まりを「しゃっくり」などといった具合だ。

 

今まで冗談を言ったことがない人が急にそんなことを言い出したらどう思われるか、と気になる人もいるだろう。重要なのは、即興で気の利いたことが言えるようになること。必ずしも大勢の人の前で披露する必要もない。一人でも地道にそうしたトレーニングをしておけば、これまでとは違う頭の使い方をすることになる。ユニークな発想や発言をすることもできるようになるということだろう。

 

もう一つ、私がすぐにでも実践したいと思ったのは「嫌いな食べ物を決して『まずい』と断定しない」というワザだ。

 

まずいというのはあくまでも個人の感想であって、事実ではない。実際に納豆のようなクセのある食べ物は嫌いな人もいる一方で大好物な人も多い。それにもかかわらず「納豆はまずい。人間の食べ物ではない」といった断定口調で話をする人がいれば、気分を害する人もいる。私はこの項を読んで、少しドキッとした。納豆のケースには当てはまらないが、きっと自分は意見と事実を分けて話をすることができていないと思ったからだ。

 

解決手段は、断定を避けること。感想レベルの話であれば、「~と思う」「私には~と感じられた」といった表現を使うのだ。このトーク術は、毒舌でも嫌われないタレントの多くが使っている。自分の意見と事実をごちゃ混ぜにしないことで多くの人から愛されるのだ。

 

本書を読むとお笑い芸人やタレントの話し方は大いに参考になると感じる。著者が放送作家であり、インプロを教える講師だからこその視点という部分も大きいとは思うものの、引き合いに出される具体例の多くがテレビに出てくる人なのだ。デキるビジネスパーソンであれば、仕事のことはもちろん会話力を磨くことも抜かりない。テレビもそうした視点で見るようにすれば、学ぶものは多いのかもしれないと感じた。

 

文:いづつえり

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