女って損だなあと思うとき

人間関係

亀山早苗

 

■賃金格差

 

「なんといっても給料に違いがあることですよ。私が働いている中小企業だと同じ仕事をしていても男性のほうが給料が高いんです。何度も会社に訴えかけていますが、なかなか改善されない。がんばって生き残って闘っていくつもりですが」

 

マリエさん(32歳)はそう言ってガッツポーズをした。明るい闘士である。同じ仕事内容でありながら、性が違うだけで賃金が違うのは確かにおかしい。

 

「ついでにいえば、オジサン社員たちが、なんの根拠もなく『女にはたいした仕事ができない』と思い込んでいるのが不快。去年、女性たちだけでチームを組んで商品開発をしたんです。それがけっこう当たったんですが、そのときでさえ『ビギナーズラックってあるからなあ』と言われた。どれだけ努力したのかわかってんのか、と言いたくなりました」

 

時代は変わっている。それについていけないのが中高年男性たちだ。自分たちの作ってきたルールや掟のようなものに縛られている感さえある。だが、そうした男性たちが変わらないと、女性たちが快適に仕事をして能力を伸ばすことができないのも事実なのである。

 

 

■恋愛においても損

 

「恋愛でも女は損だといつも思っています」

 

ナオコさん(34歳)は、つきあっている人がいるのだが、気の迷いで浮気してしまった。どちらも飲み仲間のグループ内の男性だったため、総スカンを食ったことがあるという。

 

「男性が同じことをしても非難はされると思うんですが、最終的には『浮気は男の甲斐性って言うし』と誰かがなだめてくれたりするんですよね。実際、そういう場面も見てきました。でも女が同じことをすると非難の嵐。女性からも『サイテー』と面と向かって言われてへこみました」

 

世間の目はだいぶ変化してきたとはいえ、やはり「浮気」「不倫」に関しては女性のほうが厳しい言葉を浴びせられることが多い。

 

「私は結婚しようと思っていた彼のおかあさんに、『うちの子を立ててあげてね』と言われて内心、ブチ切れました。それに抗議してくれなかった彼にも幻滅。女が男を立てないといけないという発想、どうにかならないですかね。『私のほうが仕事が忙しいし、収入も高いので、私を立ててもらいたいくらいです』とニッコリ笑って言ったら、それがもとで彼と揉め、結局別れました」

 

女性の社会進出をいまだに認めたくない人たちも少なくないのだ。確かに女性が恋愛や結婚、仕事で主導権を握る日はまだ遠いのかもしれない。

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亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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