【おとなの栄養学】「甘いものを食べても太らない時間がある」ってホント?

ヘルス・ビューティー

平井 千里

 

「甘いものを食べても太らない時間がある」。そんなウワサを聞いたことがある人もいるでしょう。「太らない」は大げさですが、時間によって「ぜい肉」に変わってしまいやすい時間とそうでない時間はあるんです。

 

 

■スイーツはいつ食べるのが正解?

 

こんな実験があります。「活動時間である夜間にだけエサを与えて飼育したネズミ」と、「24時間いつでもエサを食べられるようにして飼育したネズミ」の体重の増え方の違いを実験した結果、活動時間にだけエサを食べたネズミのほうが健康的な体格でした。


これを人間に当てはめると、日中の太陽が出ている時間であれば、甘いものやカロリーの高いものを食べても、夜よりも太りにくいと考えられるのです。そのため、「おやつを食べる」のであれば、昼のほうがおすすめと言われています。

 

もちろん、「昼間なら太らないんでしょ?」と調子に乗って食べ過ぎてしまうと、太りますのでご注意を。

 

 

■朝食抜き=午前中をムダにする行為

 

「食事の時間」については、朝食を摂らないというチョイスは絶対にNG。寝起きは食欲がないとか、時間がないという人もいますが、朝食のために早起きしても食べたほうがいいと言い切れるくらい、朝食のパワーはすさまじいものです。


朝食を食べるだけで、仕事や勉強の効率が格段にアップするという研究結果が多数出ています。朝食を食べていない人は、本人にとってはそれが「当たり前」であるため、気づいていないと思いますが、午前中をムダにしてしまっています。

 

食欲がない、朝食を食べるより1分でも長く寝ていたいという人は、朝食を食べる意欲と時間の確保のために、帰宅から就寝前の時間の使い方を見直して、1分でも早く就寝することをおすすめします。

 

朝食の内容は、栄養バランスの整った食事がベストですが、食べる習慣のない人は、SoyJoyやカロリーメイトのような「栄養バー」からはじめてもよいので、ぜひ、朝食習慣をつけるようにしてください。

 

 

■朝と夜、牛乳を飲むならいつがいい?

 

牛乳は飲む時間によって体に与える影響が違います。牛乳を朝飲むと整腸作用がある、その日1日の血糖値が上がりにくいと言われていますが、夜飲むと骨粗しょう症の予防に効果があると言われています。

 

ただし、牛乳はカロリーが高いので、夜飲むと肥満のリスクが高まります。骨粗しょう症予防に必要なのは「カルシウム」ですので、スキムミルクのようなできるだけ低カロリーな食品でカルシウムを摂ってから眠るとよいでしょう。

 

食事は生命の源です。毎日のことなので、おろそかにしてしまいがちですが、健康を保つためには食事がもっとも効果が高い方法です。たっぷり時間をかけて、しっかり噛んで食べるとさらに健康的な食べ方といえます。さらに、「ベジファースト」の言葉で知られるように、野菜から食べ始めることも、時間栄養学を上手に使ったダイエット方法と言えます。

 

このように「時間」を使った健康方法はたくさんあります。身近なところから、ぜひ試してみてください。

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平井 千里

女子栄養大学大学院(博士課程)修了。名古屋女子大学 助手、一宮女子短期大学 専任講師を経て大学院へ進学。「メタボリックシンドロームと遺伝子多型」について研究。博士課程終了後、介護療養型病院を経て、現職で...

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