すっぴんブームの次は、体重公開ブーム⁉イマドキ女子たちの「ありのままの私」宣言

話題

 

ローラさんや菜々緒さんなど、昨今の若い女性タレントを中心に、「体重は気にしない、求めるのは“見た目”」ムーブメントが到来。SNSで口々に自分のリアル体重値を公開しているのだそうです。

 

 

■筋肉は重い

 

これまで原稿を書くか酒を飲むかしかなかった私ですが、寄る年波と重力に勝てず、周囲の人々に影響される形でジム通いを始め、若い細マッチョのイケメンインストラクターたちに微笑みかけられ励まされながら脂肪燃焼し筋肉を鍛えるという倒錯プレイにどハマりしております。

 

2018年平成最後の夏は酒も飲まず、イケメンを見たいがばかりにこれまでにない勤勉さで取材をこなし原稿を仕上げては日々せっせとジムに通い、汗を振り絞り、ツヤツヤと心身引き締まって健康になっていく夏でございました。

 

あまり体重計に乗らない私ですが、3ヶ月ほど経ったある朝、さぞかしシュッと最低3キロは減っているだろうと期待して体重計に乗ってみました。

 

……微増だ。

 

微増だぁ⁉ww

 

驚愕のあまり笑い出す私。体の線が明らかに変わっているのに体重微増のワケ、それはやはり「筋肉は重い」からなのです。もともと骨格が大きくて筋肉のつきやすい体質の私、今や確かに自分でも「強そうw」です。

 

 

■すっぴんの次は体重公開で「ありのままの私」が支持されるワケ

 

素材や土台から手(とお金)のかかった健康美に価値が置かれる現代の潮流では、海外セレブや、その影響を強く受けている日本の若いタレントたちは日常のワークアウト(ジム通いやランニング)までもファッションの一部としてSNSで発信します。すると、綺麗に日焼けして筋肉で引き締まった、鍛えられて俊敏そうなボディの画像が美のイメージとして広がるわけです。

 

そのボディは、日本人が信仰してきた「色白」や「骨の上に薄い脂肪層があるのみの華奢な細い脚と腕」を貧弱に見せる、異なる価値観軸です。背が高かったり低かったり、胸が大きかったり小さかったりしても、それぞれのボディの個性に合わせて鍛えられた体の線がカッコいいのであって、とにかく細ければいい、軽ければいいという昔の価値観ではありません。

 

ローラさんや菜々緒さんなどの日本の女性タレントがリアルな体重をSNSでカミングアウトし、「私は数字じゃなくて”見た目”が大事だと思う」と発言したことから、数字ばかりにとらわれず、健康美を大切にすることこそイケているという流れが若い世代を中心にトレンドになっているとのこと。

 

これに対し、「すっぴんの次は体重公開だとか、ありのままを受け入れてほしい願望というか、ありのままを言える私カッコイイでしょ的な流れが来ていて、男子としてはどう反応すれば正解なのか迷う」とこぼす男性もいるようです。

 

いや、反応とか要らないから。もともとこの辺りの「ありのままの私」ブームは、覚悟のある「宣言」に近いものがあり、男子や他人の視線を超越した感覚でなされるものです。

 

体重公開ブームとは、#MeTooやLGBTの文脈から自然に出てきたことなのだろうと感じます。「私の体は私のもの」って考え方なんですよね。「世間(特に男性)に美を定義されたくない」「人は皆それぞれに美しさがあるの」みたいな。ぽっちゃりとした渡辺直美さんなども、その意味で支持されているように思います。

 

つまり、女子にスッピンを見せられたり体重を知らされたからって、男子はいちいちキョドって反応しなくていい。世界で一番汎用性も好感度も高いコメント、「君らしくて綺麗だね(ニコ)」でいいんですよ。

 

 

■女性だけが「見られる性」ではなくなる時代

 

モデル業界の痩せ過ぎ追放ムーブメントも追い風です。アメリカではもう痩せ過ぎたモデルは使われず、今までのファッションモデルでは考えられなかったような大きなお尻、大きな胸のふくよかなプラスサイズ(大きいサイズ)のモデルたちがたくさん広告や雑誌、ウェブを飾っていて、「おおっ」と感動します。

 

一方日本では、女子高生を対象としたSeventeen誌で「男子が理想とするサイズは152センチ37キロ」なんて記事が出たりして、チェリーな幻想にもほどがあるナー、日本の女子もそんなのに耳貸してる場合じゃないZO!と、オバさんは思うのでした。日本人男子、自分が貧弱でスタミナがないからって女子にも貧弱を求めるのはもうアウトだよ。そんなヤツは腕相撲で「秒で」負けちゃうぞ〜。

 

男性がもともと視覚的に興奮する性であるがゆえに、女性って「見られる性」であることを長らく要求されてきたんですよね。でもメディアの情報が溢れる中で育った世代は、男も女も同じように「鑑賞の対象」であり、だからようやく美の基準は双方向にそれぞれの好みになりつつあるのだと思います。(あ、私は顔が綺麗なのに意外と二の腕がゴツかったりする男子を見ると心拍数が上がります。←誰も聞いてない)

 

それゆえ、今の女子は自分が考える”見た目”の綺麗さ、ゴージャスさを追求するのであって、一昔前の「160センチ48キロ」(←骨格も体質も人それぞれなのに、工業品じゃあるまいしなぜ長さと重さで美の平均値を決めていたのか、現代科学からは超イミフ)には迎合しないよ、ということなのでしょうね。

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コラムニスト

河崎 環

河崎環(かわさきたまき)/コラムニスト。1973年京都生まれ、神奈川県育ち。桜蔭学園中高から転勤で大阪府立高へ転校。慶應義塾大学総合政策学部卒。欧州2カ国(スイス、英国ロンドン)での暮らしを経て帰国後、Web...

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