軽自動車は側面衝突したら命に関わる?

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2014年に新車の41%を占めるまでになった軽自動車ながら、その後、販売シェアは縮小を続け、10月の販売台数速報によれば何と33%まで落ちた。なぜ安価で手頃な軽自動車の売れ行きが落ちてしまったのだろう。いくつか理由は考えられる。どうやら30歳以下の若い世代の軽自動車シェアの低下と、乗り換えないユーザー層の多さにあるようだ。

 

まず若い世代の軽自動車離れだけれど、調べてみたら「危険だから」という声が多い。本当かな、と思っていたら、先日、KUREのコラム取材で大学生4人と話をした時も「軽自動車は横から衝突したら危ないという話を聞いているので乗りたくないです」。この話、どうやらSNSとかクチコミで広まっているらしい。皆さんSNSやクチコミで回っている情報は信じる傾向。

 

しかも一般のメディアにこういった話が出てこないのは「自動車メーカーから広告料で口止めされているから」という理由も付く。もはや印象真っ黒でしょう!果たしてどうか?残念ながら「半分その通り!」なのである。サイド&カーテンエアバッグ一つ取っても、ホンダを除く軽自動車メーカーに、ユーザーの安全を確保しようという意気込み無し!

 

ホンダは全モデルでサイド&カーテンエアバッグを選べるものの、スズキなど設定そのものが無い車種多い!ダイハツだって一時はオプション設定を進めていたけれど、キャストなどマイナーチェンジで大幅に後退してしまった。軽自動車ユーザーの多くは、ほとんどクルマに関心ないため、サイド&カーテンエアバッグを落として安く見せようとしてるのである。

 

だったら中古車でいいから白ナンバーの普通車にしよう、ということ。10年前の普通車と最新の軽自動車でドチラがアブナイかという比較は難しいのだけれど、私ならサイド&カーテンエアバッグの付いてない軽自動車に乗ろうとは絶対思わないし、人にもすすめない。軽自動車で2018年から開始される『ポール側面衝突』(電柱に横から衝突するモード)したら助からず。

 

つまり雪道などで横滑りし、たった26km/hという速度でも電柱がドライバーや助手席を直撃したら命の危険性出てくる、ということです。ちなみに2018年以後の新型車は、この基準をクリアするため全モデルサイド&カーテンエアバッグが標準装備化される模様()。

 

サイド&カーテンエアバッグ無しの軽自動車、1BOXカーなど角張ったクルマに斜めから乗員の位置に40km/hくらいで当てられだけで、おそらく相当厳しい状況になると思う。もちろんリアシートに乳幼児を乗せていて追突されたら、データ公表されておらずどうなるか全く解らないです。私らメディアがナニも言わないから、安全装備はドンドン手抜きされていく。

 

軽自動車が売れない理由をもう一つ。軽自動車のユーザー層はクルマに興味ないため、1度買えば長く乗る。下取りに出して乗り換える、という消費行動をあまりしないのだった。当然ながら行き渡ったら、実需分しか売れません。今後も販売シェアは30%前後で推移していくと考えていいだろう。現在のパイを奪い合うというビジネスになるワケ。

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自動車評論家

国沢光宏

1958年東京中野生まれ ベストカー編集部を卒業しフリーランスに。以後、冴えない自動車評論家稼業。ベストカー、カートップ、エンジン誌などに寄稿。ラジオやTVのコメンテーターも。WRC出場2回。2005...

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