革新的な国内ステーショナリー[書く&消す編]【ニッポン発の傑作モノ】

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文房具ライターや編集者の3名に、近年リリースされた中で、トレンドを塗り替えるほど革新的だと思われる文具を挙げてもらった。まずは文房具の代表格とも言えるボールペンやシャープペン、ノートやふせんなどを聞いた。広く人気を博したものから、識者の個性が垣間見えるものまで、どれも魅力的なラインナップとなった!

 

 

[文具スペシャリスト3人衆]

 

きだてたくさん

文具ライター。面白い文具=色物文具の愛好家で、自称世界一のコレクターでもある。著書に『日本懐かし文具大全』『愛しき駄文具』など

 

菅未里さん

文具ソムリエール。コラム執筆のほか、文具の商品企画や開発、売り場プロデュースなどに携わる。著書に『文具に恋して。』『毎日が楽しくなる きらめき文房具』など多数

 

山﨑真由子さん

編集者。文具ほか食、酒場、カメラなど多岐に渡って造詣が深い。著書に『林業男子いまの森、100年先の森』『ときめく文房具図鑑』ほか。『栗原心平のこべんとう』では編集を担当

 

 

■ボールペン

 

ポスタルコ「チャンネルポイントペン」(3万7800円)

 

▲金属の塊から一つ一つ削り出されたボディには、滑り止めとして繊細な溝が刻まれる。重量は26g

 

【山﨑さんのオススメポイント】

手にするとずっしりと心地よい重さを感じられます

 

ポスタルコのチャンネルポイントペンは、無垢の金属から手作業で削り出されたペン軸や、タイピンのようなU字のクリップなど、ペンとは思えない意匠が素敵です。

 

当然、手に持つとずっしりと心地よい重量感を感じられて、書きやすいです。手をかけて作るメーカーが少なくなったボールペンですが、このペンは、触るだけで丁寧に作られたことを感じられます。替芯は一般的なSXR-5/-38/-7、UMR-83E/-85Eなどが使えますよ。

 

 

PILOT「フリクションライト」(108円)

 

▲こすると消せる蛍光ペン。発色は標準。カラーとソフトカラーの2種類。それぞれピンクやグリーンなど6色が揃う

 

【菅さんのオススメポイント】

蛍光ペンの悩みを解決したフリクションライトが便利です

 

パイロットの、こすると消せるペン「フリクションシリーズ」は、元になったボールペンが有名です。そんなフリクションボールの陰に隠れていますが、蛍光ペンのフリクションライトは便利ですよ。

 

線を引き過ぎた際には、すぐに消せますし、資料などでマーキングしておきたい箇所が変わっても簡単に変えられます。鮮やかな発色のスタンダードと、まぶしくないけどきちんと発色するソフトカラーの2種類が用意されていて、好みで選べますよ。

 

 

パイロット「フリクションボールノック」(248円)

 

 

▲摩擦熱で無色になる、独自のインキを採用したノック式のボールペン。消した箇所へは繰り返し書き直せる

 

【きだてさんのオススメポイント】

“消せる”っていうのがすごい、しかもノック式だから使いやすい

 

パイロットのフリクションボールノックは、こすると摩擦熱で文字が消えるペンとしてすっかりお馴染みでしょう。ボールペンなのに“消せる”というのは、初めて登場したときには本当に衝撃的でした。

 

三菱鉛筆のジェットストリーム スタンダードは、世界初の低粘度油性インクを搭載したボールペン。するするとなめらかな書き味は、日本国内のみならず世界中に愛用者が大勢います。どちらも今や年間で1億本以上出荷されているわけで、伝説級のペンと言えますね。

 

 

■シャープペンシル

 

ぺんてる「グラフ1000 フォープロ」(1080円/参考価格)

 

 

▲ペン先はマットブラックで、視界の広いステップヘッド状のフォルム。ペン先に重心が集まる低重心仕様

 

【山﨑さんのオススメポイント】

製図用の質実剛健な作りと書きやすさがいい

 

ぺんてるのグラフ1000フォープロは、ロングセラーなので、万一なくしても同じものを買えるという安心感があります。製図用なので、先金がマットブラックでキラキラせず、ペン先も見やすく書きやすいです。

 

私は筆圧が強いので、仕事でよく使うのは芯径が太めの0.7mmですが、細かく書き込む時には0.5mmを選びます。芯径が0.3/0.4/0.5/0.7/0.9mmと、ラインナップが豊富なので、好みの太さを見つけやすいのもポイントですね。

 

 

ゼブラ「デルガードタイプER」(756円)

 

▲あらゆる角度の筆圧から芯を守り、消しゴムがすぐに出てくる。芯径は0.5mm

 

【菅さんのオススメポイント】

2段構えで芯を守るので本当に折れません!

 

ゼブラの「デルガード タイプER」は、垂直でも斜め方向でも、それぞれ掛かり方の違う筆圧から、芯をしっかりと守ります。他メーカーの折れない系と比べても、こちらは本当に折れません。

 

さらにタイプERは、軸の後部を下に向けると消しゴムが出てきて固定され、すぐに使える状態になるんです。通常、シャープペンシルの消しゴムは“おまけ”くらいに考えていますよね? でも、これはとても消しやすい。そこがまた凄いです。

 

 

ゼブラ「デルガード」(486円)

 

▲あらゆる角度の筆圧から、芯が折れるのを防ぐ機構を備える。芯径は0.3/0.5/0.7mm

 

【きだてさんのオススメポイント】

常識的に使っていれば使い切るまで芯が折れません

 

ここ数年で芯が折れないシャープペンシルが数多く出ていますが、個人的に最強だと思うのはゼブラの「デルガード」です。実際に5kgほどの筆圧をかけても大丈夫だったので、常識的な使い方をする限り、まず芯は折れないでしょう。

 

三菱鉛筆のクルトガアドバンスは、一画書くごとに芯が少しずつ回転し、常に芯先を尖らせ続けます。シャープで繊細な字が書けるので、手帳など狭い紙面にも使いやすいですよ。

 

 

■消しゴム

 

トンボ鉛筆「モノスティック」(216円)

 

▲1文字ずつ消しやすいノック式のペン型消しゴム。サイズは直径6.7mmで長さは100mm

 

サクラクレパス「アーチ消しゴム100」(172円<セミB5>)

 

▲ケース先端をアーチ状にし、消しゴムの食い込み部分への負荷を軽減し折れるのを防ぐ

 

【きだてさんのオススメポイント】

ペン型だから細かいエリアを消しやすい!

 

トンボ鉛筆の「モノスティック」は、軸後端をノックして使うペンタイプのMONO消しゴム。1文字だけ狙って消すなど細かい消字に最適。大人の消しゴムとして今後のスタンダードになるのでは。

 

一方で、サクラクレパスのアーチは特殊なケースで包むことで、力をいれて広いエリアをゴリゴリ消すときに消しゴム自体がボキッと折れるのを防いでくれます。漫画家さんの間で人気だそうです。

 

 

トンボ鉛筆「モノ消しゴム」(64円)

 

▲1969年に発売されて以来のロングセラー商品。全5サイズがラインナップされる

 

【山﨑さんのオススメポイント】

物心ついてからMONO一筋です

 

消しゴムはトンボ鉛筆のMONOを使い続けてウン十年です。最初は鉛筆のサービス品として配られて、その時に消字性能が話題になって商品化されたといいます。そんなエピソードどおり、キレイに消せるので気にいっています。一度、当時話題の消しゴムを試してみましたが、すぐに戻しました。シンプルなデザインも好きです。受験用に、ケースに一切の文字が書かれていないモデルもありますよ。

 

 

■ノート

 

LIHIT LAB.(リヒトラブ)「ツイストノート」(345円)

 

▲バインダーのようにリーフ(用紙)を交換できるリングノート。同じピッチと穴数の用紙も使える

 

コクヨ「キャンパスノート(ドット入り罫線)」(172円<セミB5>)

 

▲罫線にドットが入り、文字間隔を整えて書きやすい。多彩なサイズ展開のほか、ルーズリーフやレポート用紙タイプも用意

 

【きだてさんのオススメポイント】

自分好みにカスタマイズできて文具好きにはたまりません

 

リングノートとバインダーノートの利点を併せ持つのが、リヒトラブのツイストノートです。普通のノートのように薄くて持ち運びやすいけど、開閉できる特殊なリングで中身が差し替え可能です。好きなリングノートを分解して綴じ直すなどのカスタムができるのも嬉しい。

 

コクヨのドット入り罫線キャンパスノートは、罫線に等間隔にドットが入っているので、方眼紙っぽく整ったノートを作りやすいのがポイントです。でも方眼より自由度が高くて見た目もスッキリ。

 

 

神戸派計画「インフォウッド A6 notebook」(421円)

 

▲無地クラフト紙の無線綴じ。48枚で96ページ。濃いブラウンの未晒しと、やや明るいベージュの半晒しの2種類を用意

 

【山﨑さんのオススメポイント】

ザラッとした紙の質感でペンを走らせるのが気持ちいい

 

神戸派計画の「インフォウッド A6 notebook」は、ザラッとした質感のクラフト紙で、絵を描いたり落書きするのに良いです。文庫本と同じくらいのサイズで、しっかりと製本されているので、机がなくても書きやすいです。

 

同社は万年筆のための紙を作ってきたこともあり、万年筆のインクとの相性の良さも感じます。同シリーズにはメモパッドやメモシートなどあり、サイズ展開も豊富です。紙の質感が気に入ったら、用途によって色んなサイズを使ってみるといいですよ。

 

 

■ふせん

 

スリーエムジャパン「ポスト・イット強粘着ポップアップ ディスペンサー」(1296円)

 

▲片手で1枚ずつ取り出せる、ディスペンサーに入ったふせん。3サイズのふせんをセットできる

 

【きだてさんのオススメポイント】

使いたくなったらサッと使えるポスト・イット

 

3Mのポスト・イット用ディスペンサーは、ふせんをティッシュのように次々と引き出せる便利なツール。仕事場や自宅でもふせんをメモ代わりに使っているので、意識せず片手でシュッと取れるのは本当に快適です。

 

 

ヤマト「CHIGIRU(チギル)」(540円)

 

▲5mm方眼のミシン目に沿って、好きなサイズや形に、ちぎって使える。鉛筆や油性ペンでの筆記もOK

 

【菅さんのオススメポイント】

その時に必要な大きさに、ちぎって使える

 

ヤマトの「CHIGIRU」は、5mm方眼にミシン目が入れてあるふせんです。ミシン目に沿って好きな大きさにちぎって使います。その時々に必要な分だけちぎって使うという、工作性のようなものが楽しいです。本を読む時にも使いますが、ミシン目で折ればインデックスとして使いやすいです。グリーン、イエロ ーなど、どれも発色が良く、見た目もいいですね。

 

 

スリーエムジャパン「ポスト・イットスリム見出し」(497円/参考価格)

 

▲幅7.5×長さ50mm。通常粘着ふせんは、貼って剥がしてをくり返しても貼った紙を傷めない

 

【山﨑さんのオススメポイント】

編集部で定番のふせんは、粘着力が持続します

 

多くの編集部で常備されているのは、3Mのポスト・イットですね。雑誌や書籍の校了時に、気になった箇所にペタペタと貼って使っています。たくさん貼れるスリムサイズが使いやすいですね。修正したい箇所に貼り、あとから剥がしてどうしようか悩み、結局解決できずにまた貼る…という使い方でも取れてしまうことが少ないので重宝しています。全てを解決して剥がし終わると達成感があります。

 

 

取材・文:河原塚英信

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