手帳専用に指名買い! 多色フリクションの新作がベスポジな理由

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【きだてたく文房具レビュー】手帳使いにぴったりの進化を遂げた多色フリクション

 

以前、パイロットの「スーパーグリップG 2/3/4」を紹介する記事で、「多色でこのスリムさはすごい」という旨のことを書いた。2色/3色タイプで10.7㎜という軸の細さを実現するのは、技術的にもかなり難しいことのはず。実際、握ってみても単色とさして変わりない感覚で驚かされた。

 

 

とはいえ、中の芯(リフィル)が細い油性ボールペンならではだろうな……と思っていたら、今度はなんと、書いて消せるゲルインクの3色フリクション「フリクションボール3」がスリム化したという。

 

どうやらパイロット、いまスリム化が社内的なブームっぽいぞ。スリム軸が好きな筆者としては「いいぞパイロット、もっとやれ!」と声を挙げざるを得ない。

 

↑パイロット「フリクションボール3 スリム」0.38㎜/0.5㎜ 各648円

 

この「フリクションボール3 スリム」は、軸径が最太部で12.8㎜。従来のフリクションボール3が13.8㎜だったので、数値上では1㎜のスリム化に成功、ということになる。

 

↑スリム(写真上)と従来のフリクション3(写真下)。画像では分かりにくいかもしれないが、肉眼だとやはりスリムの方が胴回りが細いのを見て取れる

 

で、ボールペン軸における直径1㎜の差というのは、ささやかに見えてかなり大きい。目視でも充分に分かるレベルの差違だ。(ただ、従来品もグリップ部は絞り込んだ形状なので、握り比べた感触では「やや細い……かな?」ぐらい)

 

↑そもそも物理的に軸が太くなってしまうゲルインク、かつ多色なので、握った感触では細さは感じにくい

 

しかし実は、フリクションボール3スリムの最大のポイントは“軸の細さ”ではない。“グリップの形状変更”なのだ。

 

並べてみれば、形の違いは一目瞭然。従来品のグリップはドクターグリップを祖とする鼓型……グリップ中央部が絞られて前端が広がったもの(文具ファンなら、ひと目で「ああ、パイロットだな」と分かるお馴染みのやつ)なのに対して、スリムは素直なテーパーで、先細りして口金(ペン先の円錐部分)に段差のないままつながっている。

 

これの何が良いかというと、段差がなくなった分だけ、手帳のベルト式ペンホルダーなどへの抜き差しが、格段にやりやすくなるのだ。

 

↑グリップ前端の形状に大きな違いが。スリム(右)は、グリップからクリアの口金までの段差がなくフラットになった

 

これまでも、手帳ファンの間では「フリクション多色は、太い&グリップの段差がペンホルダーに引っかかって入れにくい」との不満もあったと聞く。

 

そもそも多色ペン、特に書いて消せるフリクションは、手帳への書き込み相性が良いだけに、グリップ変更で一緒に持ち運びもしやすくなると考えれば、大きな改善点と言えるだろう。また軸径の1㎜スリム化も、ここで大きく効いてくるのである。

 

↑ベルト式のペンホルダーにも引っかからず、スムーズに出し入れができる。快適!

 

実は、このグリップ変更は、昨年発売のスリムな2色タイプ「フリクションボール2」からなのだが、実際にユーザーの反応が良かったことから、3色スリムにも採用されたのだと思う。

 

ともあれ、手帳やノートカバーにフリクション多色を組み合わせて使っていた(2色じゃ足りない)ユーザーなら、今すぐ切り替えて絶対に損なし! とおすすめできるニューモデルだろう。

 

で、スリムの発売と同時に、実はフリクション周りでもう一つオススメの製品がこっそりと限定販売されているのをご存知だろうか?

 

フリクションボール多色/フリクションボールスリム用の、「替芯4本セット 限定ケース付き」である。

 

↑パイロット「フリクションボール多色/スリム用替芯4本セット 限定ケース付き」0.38㎜/0.5㎜ 各432円

 

名前のとおり、フリクション多色用の替芯(黒×2、赤、青)4本セット売りなのだが、数量限定で替芯用のケースがオマケについている、というもの。

 

↑収納時はこんな感じ。バラでは持ち歩きにくい多色用の替芯が、ピタッと収まる

 

そもそもフリクションボール自体が、フローの良さからインク消耗が早いという印象の強いペンなのだが、さらに芯が細い多色タイプの場合、替芯も一緒に持ち歩くのがフリクションユーザーの心構え、みたいな話にもなっている。

 

単色替芯と違ってキャップのない多色替芯は、できればこういうケースに入れて持ち運べるとありがたい。そして、さらにこの替芯ケースが、地味に良くできているのだ。

 

↑フタの凹みと替芯前方の段差が干渉している状態

 

替芯4本がちょうど横並びに入る、薄いポリスチレンのケースなのだが、横から見るとキャップパーツの途中が大きく凹んでいる。

 

この凹部は、指をかけてつまんでキャップを外す役にも立つのだが、それだけではない。替芯を収納してキャップを閉めると、この凹部と替芯の口金手前の段差が干渉して、逆さにしても替芯の芯先がキャップの天井に触れないようになる。つまりこの凹部は、持ち運び中の振動や衝撃でも、芯先を傷つけないための工夫なのである。

 

↑これなら逆さまにしようが振ろうが、替芯の先端はフタの内側に接触しないで済む

 

芯先のボールは、傷つくとインクの出が悪くなったり、場合によっては書けなくなることもあるので、できればきちんと保護したい。もちろん新品の替芯には保護用の樹脂玉がついているが、これだって何かの理由でポロッと外れてしまう可能性もある。

 

そういう心配なく替芯が持ち運べる工夫が施されたケースというのは、まさにユーザーの心情にフィットした心憎いオマケではないか! やってることは、すごい地味だけど。

 


【著者プロフィール】きだてたく

 

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

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