46歳ワーキングマザーが選んだ“週に1度の息抜き”とは…【昏いものを抱えた人たち】

人間関係

ノンフィクションライター亀山早苗は、多くの「昏(くら)いものを抱えた人」に出会ってきた。自分では如何ともしがたい力に抗い、世の中に折り合いをつけていくため彼らが選んだ行動とは……。第二弾はセックスレスにうんざりした働く主婦が主人公。彼女が選んだのは週に1度、ハプバーで性欲を発散させることだった。

 

 

フルタイムで働く主婦のメイコさん(46歳)は、結婚して20年、高校生の年子をもつ女性だ。夫と協力しながら家庭を築いてきたが、「協力しすぎて家族意識が強くなり、結果としてセックスできなくなった」と明かしてくれた。


「性欲はマスターベーションでも満たされるのかもしれないけど、私は性欲+セックス欲があるんですよ。だからとにかくセックスしたい、セックスしたいと頭がいっぱいになっちゃって」


以前はいきずりの男性とホテルへ行ったこともある。だが、知らない男性と密室にこもるのはやはり怖い。そんなときネットでハプバーの存在を知った。


「最初からひとりで来ました。店の人と話して、信頼のおける男性を紹介してもらって話してみて。それからは週に1回くらい通っています」
店に来て、顔ぶれをチェック。知り合いがいればいいし、いなければまずは誰かと話してみるのが習慣だ。


学歴も社名も関係ない。名前すら知らない。店のみで通じるハンドルネームしかない。お互いに、男と女であることしかわからないのだ。そこで信頼がおけるかどうかを見抜くためには、自分の目も養っておかなければならない。ハプバーとはそんなシリアスな出会いの場でもある。

 

 

■さっさと満たしてさっさと帰る

 


メイコさんの興味深いところは、さっさと性欲+セックス欲を満たして帰宅の途につくこと。


「いろいろやらなければいけない家事もあるし、明日の仕事の準備もある。夫には残業だと偽って来ているから時間をムダにはできないんです(笑)」


ゆっくり男性と話しているヒマはないのだ。それでも何度か顔を合わせ、体を重ねているうちに情が通い合う関係になっていく。


「おもしろいですよね。昔は好きな人とでなければできないと思っていたことが、実際は背景がまったくわからない男性とだってできるんだから。ハプバーでは女性の意志が尊重されますから、イエスとノーがはっきり言えるようにならないといけない。もちろん、短時間であっても相手への気遣いやコミュニケーション能力も必要。互いに相手をセクシーだと感じたところから何かが始まる。これは究極の大人の遊びだと思いますよ」


女性用の風俗がなかなか定着しないなら、こんな遊び方もあるのだとメイコさんは教えてくれる。恋愛とセックスを分ける、性欲とセックスも分ける。そんなふうに女性が割り切れれば、性欲を満たすこともできるのである。
 

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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