【アラフォー的フリマアプリ活用術】なぜヤフオク!はメルカリに差をつけられたのか?

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個人間取引の場所としてダントツのシェアを誇っていたヤフオク!。2012年のフリマアプリ登場以降も王者としての貫禄を見せつけてきたわけですが、メルカリの登場、そして市場拡大によって状況が一変しました。“ネットフリマ”という新しいシステムが浸透したことによって物の買い方が変わり、ネットオークション市場がフリマ市場に浸食されてきたのです。

 

 

■後手にまわるヤフオク!

 

経済産業省が2018年4月25日にまとめた電子商取引の市場調査によると、17年のフリマアプリ市場の規模は4835億円、対するネットオークションが3569億円(※ネットオークション全体では1兆1,200億円、この内個人間取引部分の数値)。しかもフリマアプリは前年比58%増に対しネットオークション市場は3%増と、フリマアプリのすさまじい勢いを感じる結果となりました。

 

こういった数値をふまえヤフオク!側の動きを見ると、「焦ってるな」と感じることが多々あります。たとえば、出品者がライブ形式で商品を販売する「ヤフオク!ライブ」のリリース。でも、これと同じような機能は、「メルカリチャンネル」という名でメルカリにも存在します。

 

双方で大きな違いはないので、「ヤフオク!は後手にまわったな…」と感じる方も多いのではないでしょうか。

 

 

■「やっと変わった…」ヤフオク!の送料

 

私自身はフリマアプリもネットオークションも使いますが、数年前と比べて前者の利用頻度がかなり多くなりました。理由のひとつは利便性です。出品作業はもちろん、送料の安さや発送のしやすさには特筆すべきものがあります。

 

メルカリ便送料

送料に関しては、全国一律料金という点が画期的でしょう。ネットを使った取引なので、購入されないと送り先がわかりません。送り先によって送料が変わると、出品者からするとけっこう面倒に感じます。そのマイナス面をなくしたのが、全国一律料金のメルカリ便なのです。

 

ヤフオク!にもヤフネコ!パックやゆうパケット、ゆうパック(おてがる版)といった配送方法があります。ただ、送り先によって送料が変わるので、ユーザーの気持ちがわかってないかも…とたびたび残念に思ったものです。

 

ヤフオク! ヤフネコパック送料

ヤフオク!は10月16日から、送料をメルカリ便と同じに設定しました。正直、「やっと変わったか…」と思いましたが、これはヤフオク!がユーザーに歩み寄った結果だと捉えています。

 

 

■いよいよオークションの利用料もタダに

 

また、ヤフオク!では11月12日からプレミアム会員(月額498円)にならなくてもオークション出品が可能になります。これはパソコンでヤフオク!を使う人には朗報といえます。スマホ、パソコンを問わず、フリマ出品とオークション出品の両方を使えるようになるからです。

 

メルカリなどのネットフリマは、パソコン版、アプリ版を問わず最初から会員制ではありませんでした。ヤフオク!の場合、プレミアム会員はヤフオク!だけでなく、Yahoo!JAPANのサービスもお得に使えるのですが、オークションの利用料に毎月498円は「ちょっと高いな…」と感じてしまうのは事実でしょう。

 

なぜヤフオク!を使うのに会費を払わなければならないのか。理由のひとつは「ずっとそうだった」からだと思います。ユーザーにとって会費は当たり前のことになっていたので、抵抗がなかったのでしょう。私も、「ヤフオク!って会費を払って使うものだ」という感覚でした。あとは、会費を払ってでも使いたい、というモラルやリテラシーの高いユーザーが「プレミア感」とかステイタスみたいなものを感じられるからかもしれません。

 

一方、メルカリが会費制でないのは、時代の流れというか。アプリが無料なのにお金かかるの? とユーザーの反感が予想されるかもしれません。ゲームは課金で儲ける仕組みが多いのは有名ですが、メルカリもそれに似ています。メルカリに課金制度はありませんが、手数料という形で儲けるのを優先したように感じます。なので手数料は、ヤフオク!が8.64%(プレミアム会員)、メルカリが10%なわけです。

 

 

■あぐらをかいてきたヤフオク!

 

冒頭で書いたように、ヤフオク!は長らく個人間取引市場を独占してきました。よく言えば安定、悪く言えば「あぐらをかいていた」のだと思います。取扱高を見ればヤフオク!が約9000億円、メルカリが約3700億円なので、ヤフオク!の方が圧倒的。

 

しかし大事なのは成長率です。前年比50%以上というフリマアプリ市場の伸び率は、ヤフオク!にとって脅威です。背後からフリマアプリが追ってくる、近いうちに追い越されるということに気づいていたはずですが…

 

 

■ユーザーの育成が課題?

 

ヤフオク!とメルカリの大きな違いはユーザー層だと思います。ヤフオク!は男性8割、メルカリは女性8割と言われています。つまり、メルカリを使う女性ユーザーが、ヤフオク!も使っているとは言い切れないということです。

 

また、ヤフオク!は15歳以下だと参加できません。落札は15歳以上ならできますが、20歳未満であれば保護者の同意が必要です。出品は18歳以上限定で、すべての機能が使えるようになるのは20歳以上。このルールが、若いユーザーを獲得しづらくしています。

 

一方メルカリは、保護者の承諾が必要ですが、年齢制限はありません。もちろん、子どもが取引を行うことについては賛否両論ありますが、子供でもスマホを持つ時代です。ユーザーを育てることも必要になってくるのではないでしょうか。

 

 

■ヤフオク!は本筋を見失うな

 

私はずっとヤフオク!を利用してきましたので、今回は叱咤激励の意味も込めて辛口意見を書きました。最後に、今後のヤフオク!には、新しいサービスを作るのではなく、「本筋を見失わない」ことを期待したいと思います。色々なことに手を出すよりも、フリマやネットオークションに参加しやすくすることに注力してほしいものです。

 

安全面や料金はもちろん、「ヤフオク!に出せば売れるんだ」というイメージも大切です。そのためには、落札者を増やさなければいけません。ヤフオク!では、落札価格の数%がTポイントとして還元されるくじも開催していますが、ヤフオク!で買うといかにお得か、便利かという点もポイントになるのではないでしょうか。

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フリマアプリ・ネットオークションの達人

川崎さちえ

ネットオークション暦14年。NHK「あさイチ」や日テレ「あのニュースで得する人損する人」などに出演し、経験に基づいた実践型のオークションの魅力を伝えている。最近はネットフリマにも挑戦し、独自のノウハウを構...

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