2018年の新語・流行語大賞を読み解く3つのポイント

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出典: 公式サイトより

今年流行した言葉を決める『2018ユーキャン新語・流行語大賞』が12月3日に発表された。年間大賞に輝いたのは、平昌(ピョンチャン)冬季五輪のカーリング日本女子代表で銅メダルを獲得した「ロコ・ソラーレ(LS北見)」のチームメンバーが、試合中に発して話題となった「そだねー」で、トップ10としては以下のワードが選ばれた。

 

・  eスポーツ

・  (大迫)半端ないって

・  おっさんずラブ

・  ご飯論法

・  災害級の暑さ

・  スーパーボランティア

・  そだねー

・  奈良判定

・  ボーッと生きてんじゃねーよ!

・  #MeToo

 

にわかながら年に一度だけ「新語・流行語大賞評論家」を自称しては、あーだこーだと、たとえば「災害級の暑さって、流行語じゃなく単なる事象説明じゃん」だとか「ご飯論法ってそんなに流行ったか?」……などと、今さらどーにもならない不毛な突っ込み(ぼやき?)を入れては悦に入る毎年末をルーティンとする私であるが、今年も懲りずにそーいうことを、もう少々重箱の隅をつつくようにやってみたい。

 

まず、2018年の新語・流行語大賞にかぎって、私が指摘したい「3つのポイント」を挙げておこう。

 

(1) 年間大賞に、今年前半に流行ったワードが選ばれた

 

(2) お笑い界から発生したワードが一つもトップ10内に入らなかった

 

(3) 「スーパーボランティア」でトップ10入りした尾畑春夫氏の受賞辞退の理由「当たり前のことをしただけ」が、あまりにキャッチーだった

 

まあ(2)に関しては、今年のお笑いが“たまたま”一発芸的なネタを不発とした、(3)に関しては、ある意味ある程度推測されていた予定調和……という見方もできなくはない。ただ(1)にいたっては、例年にない、かなり画期的なチョイスなのではないか、と私は唸らざるを得ない。だって、6〜7月に開催されたW杯ロシア大会発の「(大迫)半端ないって」を押しのけ、2月に開催された平昌五輪発の「そだねー」が単独で受賞したわけですから。

 

そりゃあ、「(大迫)半端ないって」のほうは受賞者(大迫? それともコレを世に広めたサポーター?)が辞退したから大賞には選ばなかった……みたいな大人の事情はあるのかもしれない。いや、むしろ事情はそれだけなのかもしれない。が、「そだねー」と「(大迫)半端ないって」は同じスポーツ界から派生したワードとはいえ、似て非なるものだと私は思っている。

 

「半端ないって」という品性に欠ける、もはや使い古された言い回し、若者用語に偶然「大迫」の固有名詞がぴったりハマっただけのソレに比べ、「そだねー」は、北海道地方のみで使われる、全国的には認知度の低い一方言が、オリンピックの晴れ舞台で一瞬にしてスポットを浴びた……そんな“物語”が背景に流れている。したがって、私は誰がなんて言おうと、今年の大賞を射止めた「そだねー」を断然と評価したい! ……と、例年どおり偉そうに、上から目線で語るゴメスであった。

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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