ジーンズのウェストサイズを知っておくと便利! UK/USサイズのキホン

ライフスタイル

 

はフランスやイタリア等、ヨーロッパの大陸側で用いられているスーツのサイズ表記を採り上げました。のJISによる表記よりも馴染みがあった方も多いのではないでしょうか。そして実はもう一つ、知っておくと確実に役に立つ表記体系を今回はご紹介しましょう。

 

文字通り、イギリスやアメリカのブランドのスーツやジャケットで用いられるサイズ表記がこれです。この2国は、他の諸国では既に殆ど用いられていない「あるもの」が未だに幅を利かせているのをご存じでしょうか? ゴルフやアメリカンフットボールがお好きな人、或いは頻繁に飛行機で旅されている方でしたらピンと来ますよね。そうです、両国では度量衡の単位でメートル法ではなく、ヤード・ポンド法が未だに慣用されているのです。

 

インチ(1インチ=約2.54㎝)、フィート(1フィート=12インチ)、ヤード(1ヤード=3フィート)、マイル(1マイル=1760ヤード)……。両国では紳士服のサイズに付いても同様で、この表記では核になる数値は着用者の胸囲そのものをインチで換算し、その単位を省略して示したものとなります。そしてその後ろに、身長についての略号が記されます。具体的には

 

・おおよそ170cm(5フィート6インチ)以下の方向けのS(Shortの略)

・おおよそ171cm~181cmの方向けのR(Regularの略)

・おおよそ182cm(6フィート)以上の方向けのL(Longの略。ただしアメリカではTallを略したTとなります)

 

の3種類が用意され、ブランドによってはExtra ShortやExtra Long(Extra Tall)も用意されています。ですので、具体的には以下のようなことを示すことになる訳です。

 

・36R…胸囲約91.5cm、ウェスト約76cm、おおよそ171cm~181cmの方向け(JIS 92YA6~YA8相当?)

・40L(或いは40T)…胸囲101.5cm、ウェスト約86.5cm、おおよそ182cm以上の方向け(JIS 102YA8~YA9相当?)

 

なおこのサイズ表記ではJISやヨーロッパサイズのような、胸囲とウェストとの差寸を示す「ドロップ(Drop)」の表示はありません。でも上の表記例をもう一度ご覧下さい。あれ? 私、ウェストのサイズを書いていますよね! 不思議に思われるかもですが、実はこの英米サイズ、どのサイズであれドロップは6インチ=約15㎝で決め打ちなのです。つまりJISで言うところのY体とYA体の中間。結構メリハリのある寸法取りになっている割には、ヨーロッパサイズ以上に強烈に雑な表記体系ですなぁ(笑)。確かに英米の人って相対的に体格が良いし、この位いい加減な方が寧ろ多くの人に合わせやすいのでしょう。

 

ところが、この「ドロップは6インチで決め打ち」を逆手に取ると、今まで紹介した他のサイズ表記のものより、実は多くの日本人にとっても、これこそ「最も使える体系」になるんですよ。というのも「日頃穿いているジーンズのウェストサイズ+6=ジャケットのUK/USサイズ」と自動的にはじき出せるからです! ジーンズのウェストは服の中で断トツに身近なインチ表示ですので、この換算は知っておいて絶対損しません。

 

更には、UK/USサイズ+10=ヨーロッパサイズも、服好きならば是非とも知っておきたい換算です。すなわち日頃穿いているジーンズのウェストサイズ+16=ジャケットのヨーロッパサイズとなる訳です。と言うことで、連休中に海外でスーツやジャケットが欲しくなったら、まずは自分の履いているジーンズのウェストサイズをチェックですぞ!

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服飾ジャーナリスト

飯野高広

1967年東京生まれ。大学卒業後、扱う商品も社風も非常にカタい某大手メーカーに11年あまり勤務し、2002年にファッションジャーナリストとして独立。執筆分野は紳士靴をメインにスーツなどの重衣料やシャツ、傘、バッ...

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