“カープ男子”が増えている!? 40代サラリーマンが夢中になる背番号「25」

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猛烈なタイガースファンである私が、時流にちゃっかり乗っかりPV稼いじゃいましょ風に取り上げるのもなんだったりするのだが、連日日本シリーズで盛り上がる日刊スポーツ紙面の片隅に、こんな「カープちょっとイイ話」が掲載されており、スポーツ新聞にあまり馴染みのない一部(多数?)のcitrus読者に皆さんにもゼヒ読んでもらいたくなったので、今日はそれを紹介してみたい。おそらくコレ、あまりに小ネタ過ぎてネットにも流通しないだろうし。

 

今、「カープ女子」ならぬ「カープ男子」が、にわかに増えているらしい。40代のサラリーマンが中心で、多くの「25」の応援ユニフォームを身にまとう彼らにとっての“象徴”は、あの新井貴浩内野手(39)なのだという。

 

仕事に家庭に、思うように事が運ばなくても笑みを絶やさず、行き詰まっても泥臭く頑張っていれば、かならず報われる日が来る──そういう想いを新井の姿に重ね、自分を鼓舞している、と日刊スポーツは分析する。

 

シリーズの大一番前、グラウンドに最後まで残って練習していた本人に記者が直撃すると、「カープ男子? 僕? 面白いこと聞きますね…」と、汗びっしょりのまま一塁側カメラマン席に腰掛け、律儀にこう答えてくれたのだそう。少々長めではあるが、とても素敵なコメントなので、あえて全文を引用してみる。

 

素直にうれしいですねぇ。プロ野球選手って、スターの印象があるじゃないですか。僕、タイプが違いますね。下手ですから。下手だから泥んこになって一生懸命練習したけど、成績が上がらなくて、またカープに拾ってもらった。離れた身なのに温かく迎えてもらって、「ありがたいな。もっと頑張らなくては」と思って、こうして毎日野球ができている。

 

派手なことはできませんので。何とかチームが勝てるようにと。僕を応援しているカープ男子…そんな方が本当にいるんですか? もしいるのであれば、プレーというより、練習だったり姿勢を見てもらってるのかなぁ。何かを感じて、力や勇気を与えているのであれば、僕は本当にうれしい。ありがたいことです。

 

説明するまでもないが、新井貴浩は「広島県出身→広島東洋カープ入団→FAで阪神タイガースに移籍→カープに出戻り」といった紆余曲折な経歴を持つ選手である。上記したインタビューの素朴な受け答えからも見受けられるように、おそらく「生(き)」が付くほど真面目でやさしい性格なんだろう。ある意味、顕著にライバルを蹴落とすことでしか生き残れないプロスポーツ選手には不向きな性格なのかもしれない。そして、サラリーマン社会も「顕著に〜」まではいかなくても「ライバルを蹴落とすことが出世への道」である点は決して例外じゃない。

 

阪神に移籍した当時も、先に同じ道を歩んだ金本アニキ(現阪神監督)のキッパリ感は微塵とも感じさせず、正直けっこうあれやこれやと悩みまくっていた印象がある。だからこそ、マスコミの注目度が高い阪神では大成せず、出戻りでも「温かく迎えてくれた地元・広島」でのびのびと“心機一転”を図れたに違いない。まさに「優柔不断という短所があっても、めげずに頑張り続けてさえいれば、いずれ日の目が当たることだってある」といった“希望”を背番号25のベテラン内野手は体現しているのだ。

 

新井とまったく同じ経歴を辿る必要はないのだけれど、我が阪神タイガースも、“生え抜き”とはまた異なった複雑な経歴を持ちながら、我々中高年の“希望の星”となるベテランの奮起によって、ニュータイプの「トラ男子」が増えることを心から願いたい。頑張れ、福留! 糸井に負けるな!!

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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