CAになると「婚期が遅れる」!? 長期連載中のCAエッセイは業界裏話が盛りだくさん!

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空の旅には欠かせない存在であるキャビンアテンダント、略して「CA」。その華やかな印象に憧れを抱く読者も少なくないと思う。しかし、どんな職業も見た目だけでは計り知れない裏話がある。そしてそれは、CAとて例外ではない。

 

『NOKOの笑うCA』(NOKO/イカロス出版)の著者・NOKO氏は元JALのCAで、1992年に寿退職し、以降は航空業界の就職専門誌である『月刊エアステージ』でイラストエッセイを執筆。CAの華麗なイメージを打ち壊すかのようなイラストと裏話が話題を呼び、20年以上経っても連載が続いている。あくまで著者自身のことだと断りが入れられているが、多くのCAに当てはまりそうなネタ満載だ。

 

例えばCAといえば、まず語学に堪能な印象があるが、意外と英会話が苦手な人も多いそう。もっとひどいのが、美人が多いとのイメージに対し著者は「実は制服は誰が着てもそれなりに美しくなるという事実」とバッサリ。このような身も蓋もない暴露が続く……。

 

さらに「CAは婚期が遅れる」とも。出会いがありそうでないのが実態なのだ。たしかに、乗務中に好みの客を見つけても、話し込む時間などある訳がない。まれに機内で出会って結婚までたどり着くこともあるそうだが、あくまで例外。まあ晩婚化にはさまざまな理由があるのだろうが、著者いわく「周りに独身女性が多いから安心してしまう」のだとか。

 

次は乗客への対応に注目したい。小生自身も接客の経験があり、どうしても他業種の接客スタイルが気になるのだ。中でも興味深いのが酔っぱらいへの対処。機内サービスでは酒類も振る舞われるが、随分と酔っているのに、まだ飲もうとする客もいる。そんな輩に飲み過ぎを注意しても通用しない。ならばどうするか? 烏龍茶の水割りを提供し、さりげなく酔い覚ましをさせるのだ。もう、それだけ酔っていると味なんてわからない。しかも酔っぱらい当人の体は水分を欲しているので、気持ちよく飲んでしまうという。そのまま寝てしまえば静かに事は収まるだろう。この方法、ホームパーティなどでも応用できそうだ。

 

ところで、CAというと制服にも注目してしまうが、実は着物でのサービスがあったことをご存じだろうか。1990年に廃止となったそうだが、JALがまだプロペラ機で運行していた1954年のサンフランシスコ便で採用以来、実に36年間も続いており1980年代に現役だった著者もそのサービスを行っていた。

 

本書によると着物サービスは当番制で上司から当日に指名され、しかもその着物は会社からの貸与品でそれも当日に受け取るそうだ。さらに着替えるのはトイレで15分以内とされていた。国際線で主に外国人向けのサービスでありながら、なんとも簡易な準備ではないか。その着物も上下分割され、着やすさを重視していたのだが、それでも大慌てで着替えていたため、襟のあわせが逆になっていることもあったという。なんというか、外国人の抱く着物への憧れが即座に吹き飛びそうな話である。

 

正直なところ、CAのドタバタぶりに思わず憧れを忘れてしまいそうな本書。だが、当然ながらCAの裏話を暴露するだけが目的ではない。航空業界への就職情報誌に連載されているのも、CAの実情を知った上で目指してもらいたいという思いの表れなのだろう。憧れが過ぎて自分の手に届かない世界だと感じている人でも、本書を読めば「目指してみるか」という気になるかもしれない。

 

 

文=犬山しんのすけ

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