「第一」と「第二」どっちがいい? ラジオ体操の正しい取り組み方

ヘルス・ビューティー

 

誰もが一度は経験したことのあるラジオ体操。子どもの頃、夏休みに毎朝学校の校庭で行ったり、大人になってからもラジオ体操の時間にあわせて身体を動かしたりと、それぞれがいろんな場面でラジオ体操を行ったことと思います。健康のために運動不足を解消したいと考える人にとってもラジオ体操は比較的取り組みやすく、魅力的な運動といえるでしょう。

 

ところがこのラジオ体操は、日々身体を動かしている人にとっては運動量や運動強度の点で少々物足りなさを感じますし、まったく運動をしていない人や高齢者にとっては、正しい動作で行わなければ思ったような運動効果が得られないということが指摘されています。

 

 

また、歳を取れば取るほど運動不足や活動量不足によって筋力の低下が見られるようになりますが、ラジオ体操はこれを補うだけの運動強度を想定してつくられたものではありません。ですから健康維持のための運動として考えるのであれば、ラジオ体操だけではなく、しゃがみ込む動作を繰り返すスクワットや階段上りなど自分の体重を使った自重トレーニングや、普段からなるべく歩く距離を増やすことを心がけるといった生活の中での運動量を増やすことも、あわせて行う必要があるでしょう。

 

 

■「第一」と「第二」、どこがどう違う?

 

「ラジオ体操第一」は、リズムに合わせて体全体の筋肉や関節をバランスよく動かすための13種類のエクササイズで構成されています。大きく動きながら筋肉を伸ばす動作が多く含まれているので、筋肉の柔軟性を向上させるダイナミックストレッチとしての要素が大きいと考えられます。その分、運動強度は低めになってしまうので、筋力強化という点についてはやや物足りなさが残るでしょう。

 

「ラジオ体操第二」は、第一に比べると大きく身体を動かしたり跳んだりといった動作が多くなり、筋力を強化することにポイントが置かれた13種類のエクササイズから構成されています。大きく腕を回すダイナミックな動きが多く、関節の可動域(関節の広がる範囲)をなるべく最大限に使って運動することでよりよい運動効果が得られるでしょう。ただし運動初心者の方がジャンプ動作などを繰り返すと膝や足首、腰などに痛みを感じることがありますので、痛みや違和感を覚えたら運動を中止し、たとえばウォーキングやストレッチなど軽い負荷で行うことのできる別の運動に差し替えることも大切です。

 

高齢者にとっては、まず正しい動きができるかどうか、正しい動きをするための筋力が備わっているか、といったことが重要になってくると思います。その上で筋力不足によって正しい動作でラジオ体操を行うことができない場合は、それに代わる自重トレーニングやウォーキングなど、特に下肢筋力の強化を念頭に置きながら身体を動かすようにしましょう。

 

人それぞれに体力レベルや運動習慣、生活習慣が違うため、どの運動をとってみても「万人向け」と呼べるものはあまり多くありません。その中でもラジオ体操は比較的運動強度が低い分、多くの人が取り組みやすいことや、一つの体操が3分程度と時間が短く、時間に対する運動効率が高いことなどが多くの人に支持される理由ではないかと思います。こうしたラジオ体操の特性を理解し、皆さんにあった生活習慣の一部としてラジオ体操に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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アスレティックトレーナー

西村典子

All About「運動と健康」ガイド。10年以上にわたり高校生・大学生を中心にスポーツ現場でのトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、ストレングス&コンディショニングに関する教育啓蒙活動を行っ...

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